このレッスンでは、Meta広告マネージャでキャンペーンの結果を評価し、今後のキャンペーンを最適化する方法について説明します。
1日、1週間、2週間、1か月ごとの結果の内訳を示します。
このレッスンでは、Meta広告マネージャでキャンペーンの結果を評価し、今後のキャンペーンを最適化する方法について説明します。
広告主は、キャンペーン、広告セット、広告の結果をMeta広告マネージャで評価および分析することで、予算と広告配信に関して情報に基づいた意思決定ができるようになります。
広告マネージャでキャンペーンを作成するときは、キャンペーンの目的と、キャンペーンの最適化対象とする結果を選択することから始めます。この設定に基づき、広告配信システムは、選択された結果の達成回数を最小単価で最大化しようと試みます。その後、選択した目的と広告配信の最適化対象に応じて、結果と結果の単価が広告マネージャに表示されます。
ビジネスゴールに応じたLaLueurのキャンペーン設定に着目し、LaLueurチームがキャンペーンから得る結果がどのようなものになるかを見ていきましょう。
目的:
認知
最適化:
広告想起リフト
結果の指標:
推定広告想起リフト(人)
LaLueurのチームは、ヘアケアの新シリーズの発売に合わせて認知度アップキャンペーンを実施し、広告想起リフトを最適化の対象としました。その結果、12%の広告想起リフトを達成しました。
目的:
トラフィック
最適化:
ランディングページビュー
結果の指標:
ランディングページビュー
トラフィックに焦点を当てたLaLueurのキャンペーンでは、ヘアケアの新シリーズのランディングページに利用者を誘導することを狙いとしました。キャンペーンの結果、ランディングページビューは120万回に達しました。
目的:
売上
最適化:
コンバージョン
結果の指標:
コンバージョン
LaLueurは売上に焦点を当てたキャンペーンも実施し、オンラインでの売上の創出を目指しました。その結果、キャンペーンに関連するコンバージョンが731件ありました。
目標の達成においてキャンペーンが効果的だったかどうかを把握するには、キャンペーンが創出した結果をキャンペーンのコストに照らし合わせて評価します。以下の項目について確認しましょう。
確認事項 | 結果を評価する方法 |
キャンペーンにより創出された結果は何件ありましたか。 | 広告マネージャレポートの[結果]列を参照します。 |
それぞれの結果のコストはいくらでしたか。 | 広告マネージャレポートの[結果の単価]列を参照します。 |
広告マネージャレポートでは、結果の概要がキャンペーン、広告セット、広告ごとに表示されます。このような結果の集計ではキャンペーンが目標を達成したかどうかを簡単に確認できますが、結果の内訳を確認すれば、さらに詳しいインサイトを得られます。結果の内訳は次の基準で表示できます。
1日、1週間、2週間、1か月ごとの結果の内訳を示します。
利用者層データ、地域、デバイス、プラットフォーム、配置、時間帯ごとの結果の内訳を示します。
動画再生タイプやコンバージョンデバイスなど、広告に関連するアクションごとに結果の内訳を示します。
キャンペーンのパフォーマンスを判断する際にこうした内訳に着目すると、時間、配信、広告に対するアクションなどに応じたバリエーションを発見できます。これらのインサイトを、最もパフォーマンスの高いセグメントへの予算の移行とキャンペーンのさらなる最適化につなげることができます。例えば、特定の地域の人に配信された広告のパフォーマンスが非常に高いことや、モバイルデバイスに表示された広告がコンピューターに表示された広告ほど効果的でなかったことなどに気づける可能性があります。
Zahraは、LaLueurが実施したさまざまなキャンペーンの結果の内訳を確認し、次のような点に気づきました。
売上に焦点を当てたキャンペーンについて時間による内訳を確認したところ、大半のコンバージョンが平日に発生していることと、週末に掲載した広告の結果の単価が大幅に高いことが分かりました。Zahraは、売上キャンペーンについては平日に注力したほうがよかったと結論づけました。
トラフィックキャンペーンについて指標の内訳を確認したところ、35歳以上の女性におけるランディングページビューの単価が35歳未満の女性におけるランディングページビューの単価と比べて大幅に低いことが分かりました。Zahraは、35歳以上の女性をLaLueurのキャンペーンのターゲットにするのがよいと判断しました。
最後に、音声なしで再生された動画広告では音声ありで再生された動画広告ほどランディングページビューを獲得できなかったことが分かりました。ZahraはLaLueurの動画広告が音声なしでは分かりづらかったことに気づき、クリエイティブチームと協力して動画に画面キャプションを追加しました。
広告マネージャで指標を分析すると、カスタムレポートが非常に便利であることに気づきます。レポートをほかの人とも共有できるためです。カスタムレポートの共有はMeta広告レポートツールで実行できます。
カスタムレポートの作成: カスタムレポートは広告レポートで作成できます。このツールには、Metaビジネスツール、または広告マネージャの[広告レポート]タブでアクセスできます。広告レポートではカスタムレポートを作成できます。また、内訳、フィルター、並び替えなどの高度な機能を使用してレポートをカスタマイズできます。
スケジュール設定と共有: 広告レポートで定期レポートのスケジュールを設定し、自分やほかの人にメールで送信することもできます。
エクスポート: 広告レポートでレポートをエクスポートすると、レポートをXLSXファイルやCSVファイルとして外部に保存できます。
広告キャンペーンの結果を評価する方法を学んだZahraは、その知見を今後の広告に取り入れて戦略を改善できるようになりました。
次のコースでは、データの保護と、広告ポリシーに準拠した広告の作成方法について詳しく説明します。
キャンペーンの効果を評価するには、キャンペーンの開始前に設定した指標および目標を、キャンペーンの結果およびコスト指標と比較します。
キャンペーンの結果に基づき、ビジネスゴールと広告の目的との一致や予算配分などの改善の余地をキャンペーン内で探します。